各社から様々なクレジットカードが発行されている現在では、使い方に特色を持ったものが人気です。
中でも特に国内外に問わず、旅行に強いとされるのがアメックスになります。
ここではアメックスが旅行に強い理由を、主に3つの視点から調べてみました。
アメックスの旅行でのメリットを検証
ではアメックスが旅行に強いと言われる理由を考えてみます。
どういうメリットがあるのかですが、実は旅行に特化した特典がいくつかあるのです。
この特典の中で代表的なのは、アメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインになります。
そこでトラベルオンラインについて、詳しく検証していきます。
アメックスのトラベルオンラインはお手軽でコスパに優れた旅行予約サイト
アメックスが提供する旅行サービスの1つが、トラベルオンラインです。
インターネットだけで海外や国内の航空チケットや、ホテルに旅館、レンタカーといったものを予約できる機能があります。
手軽に利用できるのが特徴ですが、申込がインターネットのみというのは、使い慣れない人にはネックとなるかもしれません。
ただ操作方法もシンプルで難しくはないので、直ぐになれることができます。
予約時に余計な手数料がかかることもありませんし、価格的に見ても安値であることが多いです。
そのためインターネットに接続できる状況さえあれば、旅行先からでも簡単にチケットが手配できます。
トラベルオンラインは全てのアメックスで利用できる
アメックスのトラベルオンラインの特徴とも言えるのが、すべてのカードで利用できる点です。
アメックスには大まかに2つの種類のカードがあります。
1つは提携した企業が発行する提携カードで、もう1つはアメックスが発行しているプロパーカードです。
この内でプロパーカードは、すべてトラベルオンラインの利用ができます。
また提携カードでも、アメックスが発行している航空会社系のカードや、ホテル系のカードでも可能です。
ただし一部のカードについては、トラベルオンラインを使ったことによるポイントボーナスが受けられません。
また既に所有しているポイントを、支払いに使うこともできません。
そのため基本的にアメックス発行ではあっても、提携カードについては提携先のサイトを利用したお得になります。
トラベルオンラインはアメックスのポイントが二倍たまる
トラベルオンラインをアメックスカードで使う最大のメリットが、ポイントが2倍貯まる点です。
予約したホテルや旅館、レンタカーなどの代金を事前決済することが条件となります。
航空券についてポイントは通常通りで、2倍にはなりません。
ちなみに先にお伝えした航空会社系のカードだと、トラベルオンライン経由で航空チケットを購入しても、ボーナスマイルがつかないので注意が必要です。
まとめると通常のアメックスカードで事前支払いをした旅館やホテル、レンタカーなどの代金を事前決済した時のみ2倍になります。
貯めたアメックスのポイントで支払いができる
アメックスでは他社のクレジットカードと同様に、支払いに利用するとポイントを獲得できます。
この獲得したポイントは1ポイント0.5円~1円として、トラベルオンラインの支払いに利用可能です。
ただし元のポイントが通常だと、100円で1ポイント換算になります。
そのため還元率としては、高くはありません。
アメックスのポイントを交換するのに、最も適しているのがマイルです。
マイルは貯めれば貯めるほど、高額の航空チケットとの交換が可能となります。
その時には1マイルが4円~5円といった価値になるため、還元率がかなり高くなるのです。
ただマイルに交換するには、別途手数料が必要となります。
他にもマイルに交換するのは面倒という人もいるはずです。
そうした時には、トラベルオンラインでの支払いがおすすめです。
先ほど還元率は高くないとお伝えしましたが、他のサービスと比較するとまだ高い方になります。
他の選択肢としては、アメックスが用意した様々な景品と交換する、ギフトカードにするなどが代表的です。
ユニークな景品なども多いのですが、還元率という点でいえばトラベルオンラインの支払いで良いでしょう。
旅行慣れした人好みのホテルラインナップ
トラベルオンラインの特徴として最後に紹介したいのが、予約できるホテルのラインナップが玄人好みである点です。
アメックスと言えば高額の年会費がかかるため、一定の資産や収入がある人が持つカードとしてのステータスがあります。
そのため予約できるホテルとしても、一流どころが揃っているのではと考える人もいて当然です。
ですが実際には価格的には安価ですが、その割にサービスが充実している、または設備が良い、アクセスに優れた立地である、といったホテルが用意されています。
もちろん最初にお伝えしたような高級ホテルなども、予約リストの中にはあります。
ですが実際に多いのは旅行慣れをしている人や、コストパフォーマンスを重視したホテル選をしたい人に向けた、ホテルが多いのです。
およその価格としては1泊1万円程度ですが、その割には質の良いホテルや旅館が多いので、旅行になれていない人でも使い勝手がいいと言えます。
アメックスのトラベルオンラインと他社サイトを比較
アメックスのトラベルオンラインと、他社サイトを比較した時にはどのような違いが出てくるのかを検証します。
ここでは国内では大手旅行業者であるH.I.S.との価格や、表示されるホテルなどを比べていきます。
料金的な面で見ると若干ですが、トラベルオンラインよりもH.I.S.の方が安くつことが多いです。
海外に旅行をするとして、航空チケットやホテルの宿泊といった形でどの程度の値段になるのかを比較しても、数千円程度の差となってでていました。
アメックスのポイントが2倍になる、という点を差し引いても価格的には負けた形です。
ただしH.I.S.は格安旅行ができる会社としても有名ですが、その反面でアメックスは高級なイメージがあります。
それで値段的にはほぼ変わらない程度ですので、時期や旅行先などによっては順位が変わる可能性も高いです。
宿泊先となるホテルですが、H.I.S.は旅行代理店ということもあり、高級なホテルを中心として揃えています。
宿泊先として表示された数もH.I.S.の方が多いケースが、目立っていました。
安価な宿泊先も多くあるのですが、価格の割にはサービスの質が低いホテルなどもありました。
他方でアメックスのトラベルオンラインでは、先述した通りにマイナーではあっても質の良いホテルを中心に、ラインナップされているのが特徴です。
数は少なくても厳選されたホテルという印象があり、実際に表示されたホテルの評判も良いものが多かったです。
中には日本人観光客よりも、旅慣れた海外の観光客からの人気が高いというホテルも少なくありません。
アメックスのトラベルデスクはプラチナ級のサービス
旅行に強いアメックスと評判になるのには、トラベルオンライン以外のサービスも充実しているためです。
その代表的なサービスは、トラベルデスクと呼ばれています。
正式にはH.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベルデスクです。
旅行代理店であるH.I.S.とアメックスが提携をして、行っているサービスの1つになります。
ではこのトラベルデスクとは、どのようなサービスを提供するものなのかを調べていきます。
アメックスのトラベルデスクは旅行提案・企画までしてくれる
アメックスのトラベルデスクは、端的にお伝えすると旅行専門のコンシェルジュのようなサービスです。
旅行代理店では相談に乗ってもらえるものの、最終的には自分でパンフレットの中から商品を選んで申込をします。
これに対してトラベルデスクでは、旅行に関する様々な相談を行えるのです。
この相談に対して、ではこういうプランはどうでしょうかと旅行の企画や提案をしてくれるサービスになります。
例えばですがハワイに行きたいけれど、どのホテルに泊まってどのレストランに行けばいいのか悩んでいるといった相談でも大丈夫です。
曖昧な相談であっても予算などを告げると、それに合わせて旅行の企画をしてくれます。
またインターネットではなく、電話で相談や予約まで行うことが可能です。
ちなみにアメックスのプラチナカードには、このトラベルデスクに似たコンシェルジュサービスが付帯します。
このコンシェルジュサービスは、旅行以外の相談でも企画提案や予約を行えるのが特徴です。
しかも同サービス内の旅行に関する部分は、H.I.S.に依頼をしているのです。
つまり旅行に限って言えば、プラチナカードと同様のサービスを受けられるのが、オンラインデスクです。
トラベルデスクで取り扱っている商品
ではアメックスのトラベルデスクでは、どのような商品を取り扱っているのかを確認します。
旅行代理店のH.I.S.が業務担当を行っているだけあって、基本的には同社が取り扱っているツアーから提案をしてくれます。
海外旅行だけではなく国内旅行にも対応していて、旅行に関することであれば、ほぼすべての取扱が可能です。
航空チケットの手配やホテルへの予約だけではなく、海外のレンタカーや現地で行っているオプションツアーなどが該当します。
国内旅行でもバスツアーの予約などにも対応しています。
これらの商品から、企画の提案を受けて予約をする流れです。
気になるのは料金がかかるのかという点ですが、アメックスのプロパーカードを持っていれば無料になります。
ただし航空チケットに関しては、海外旅行のもので税別3000円、国内なら税別1200円の手数料がかかる形です。
ですが専任のスタッフが旅行の内容を提案してくれて、希望通りの内容にしてくれるというサービスがあります。
このサービス内容を考えれば、自分で旅行内容を詰めていくよりも、手数料を払っても使いたいと考えるのは当然です。
トラベル・サービス・オフィスは英語での対応
トラベルオンラインや、トラベルデスクと似た名称のサービスに、トラベル・サービス・オフィスがあります。
これもアメックスのサービスの1つなのですが、事前に旅行の手配をしてくれるものではありません。
現地にあるアメックスの拠点に電話をするか足を運んで、その場所ならではの情報に精通しているスタッフに、オプションツアーやレストランの手配を頼めるというものです。
つまり日本語ではなく、英語もしくは現地の言葉のみ対応となっています。
多くの日本人旅行者にとって、英語か現地語が話す必要があるサービスは利用のためのハードルが高いでしょう。
ですがアメックスには日本語で対応できる、グローバル・ホットラインやオーバーシーズ・アシストというサービスもあります。
現地でトラブルになった時などは、この2つのどちらか付帯している方を利用するのがおすすめです。
トラベルデスクが利用できるアメックスは?
とても便利なアメックスのトラベルデスクですが、利用できるカードのグレードは何があるのか調べておきます。
アメックスの中では最も使いやすい、グリーンにも付帯しています。
さらにプロパーカードだとゴールドでも利用可能です。
後は航空会社系の提携カードの一部と、ホテル系の提携カードに対応しています。
ここで注意したいことが1つあります。
それはトラベルデスクが付帯した航空会社系の提携カードを利用している時には、ボーナスマイルの付与がない点です。
トラベルデスクからの航空券の予約では、特典が適用されないので注意してください。
トラベルデスクがおすすめのアメックスはどれ?
では最後にトラベルデスクを利用することを前提とした時に、どのアメックスカードを選ぶと良いのかを考えます。
最もおすすめできるのは、アメックスのゴールドカードです。
年会費が低いグリーンにも、トラベルデスクは付帯しています。
ただ旅行傷害保険の保障額が低く、空港ラウンジの同伴者が1名限定となるのです。
そのため自分と恋人の2人で行くなどのケースでは、グリーンの方が使い勝手がいいかもしれません。
一方でゴールドカードであれば、補償額が1億円までつきます。
さらに家族全員が補償対象となるのもメリットです。
また家族カードを発行しているのが条件となりますが、合計4人まで空港ラウンジが無料利用できます。
つまり家族で海外旅行を予定しているのなら、ゴールドカードが良いでしょう。
手荷物の無料宅配サービスなども付帯していますので、快適に旅行ができます。
まとめ
アメックスは特に旅行関係に強いカードです。
その理由とされているのが、チケットや宿泊予約などが事前にできるサービスが充実している点になります。
アメックス自身が用意しているのがトラベルオンラインで、提携会社であるH.I.S.が担当しているのはトラベルデスクです。
似たようなサービスですが、トラベルオンラインはインターネットから自分で航空券やホテルを選んで宿泊します。
玄人好みでコストパフォーマンスの良いホテルのラインナップがあるのが特徴です。
対してトラベルデスクは電話を使って、担当スタッフに旅行の条件を伝えるとH.I.S.で提供している商品の中から、最適な商品を選んで提案をしてくれるサービスになります。