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アメックスカードには、アメックス・コンシェルジュと呼ばれるサービスがあります。
これはプラチナやブラックといった、比較的ランクの高いカードにのみ付帯しています。
ということは随分と質の高いサービスを提供してくれそうですが、実際はどうなのでしょうか。
内容を解説した上で、5つのクレジットカードと比較して徹底的に検証します。
アメックス・プラチナカードの特典コンシェルジュとは

コンシェルジュとは、日本語に直すと執事という意味になります。
つまりざっくり言ってしまえば、アメックス・プラチナカードを持つことによって執事を付けることができるのです。
コンシェルジュデスクは365日24時間顧客のあらゆる要望に応えてくれます。
してくれることはたくさんあり、たとえばお店や宿泊先の予約、航空チケットの手配、宿泊先周辺のレストランの情報サーチなどを代行してくれるのです。
海外出張や海外旅行などで勝手の分からない土地に行っても、コンシェルジュサービスがあればすべて丸投げしてしまえるので非常に助かります。
その他代行してくれることは非常に多く、日本国内でもライブやコンサートのチケットを代行して取得してくれたり、誰かのお祝いごとに花を送ったりもしてくれます。
また、大切な人へのプレゼントに悩んだら相談に乗ってくれたりもしますから驚きです。
アメックス・プラチナカードの特典として用意されたこのコンシェルジュサービスは、上でも述べたようにまさに執事と言っても過言ではないでしょう。
アメックス・プラチナカードの特徴

次は、アメックス・プラチナカードにはどのような特徴があるのか明らかにしていきましょう。
アメックス・プラチナの年会費は14万円と、他のカードと一線を画す破格の値段になっています。
その年会費の高さから、このカードを単なる決算手段の一つとして使っている方はあまり多くありません。
付帯する特典やサービスの利用を前提として持つ方がほとんどでしょう。
アメックスは特に旅行に関する対応に優れており、仕事や旅行で国内・海外へ行くことの多い人には特に頼もしい存在です。
世界120か国、1000か所以上の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスのプレステージ会員権あるためどこへ行っても安心です。
またアメックス・プラチナであれば家族カードをプラチナで発行すれば無料でプライオリティ・パスのプレステージ会員権で入会できるため、家族旅行などを行う際には特に重宝するでしょう。
コンシェルジュデスクに相談すれば旅先での最適なプランを組み立ててくれたりしますし、宿泊先のホテルを優待特典付きで利用することが可能です。
プラチナコンシェルジュの主なサービス

アメックス・プラチナに付帯するコンシェルジュサービスについては、上でも簡単に述べましたが、ここではさらに掘り下げて、具体的にどのようなサービスを提供してくれるのかみていきましょう。
たとえばビジネスの場において、取引先の方と食事に行くことになった場合、その旨をコンシェルジュデスクに伝えることでレストランの選定や予約を代行してくれます。
機械ではなく生身の人間が親身になって選んでくれますから、信頼性も申し分ありません。
旅行に行く際、初めて訪れる国で勝手が分からなくてもコンシェルジュデスクに連絡すれば、周辺のレストラン情報、宿泊施設、観光スポットなどをすべて教えてくれます。
事前に連絡しておくと旅行プランを代行して立ててくれますから非常に心強いでしょう。
いちカード会社がここまでしてくれるだけでも驚きですが、プラチナコンシェルジュのサービスはこれだけではありません。
大切な人に贈るためのギフトの選定や、それに関する相談にも乗ってくれるのです。
相手の年齢や趣味嗜好、予算などを伝えるだけで、その人にとって最適なギフトを選んでくれます。
自分だけで贈り物を選ぶのは心細いし、かといって知人に相談するのも憚られるといった場合には非常に助かります。
その他、入手の難しいコンサートやライブ、スポーツ観戦のチケットを代行して取得してくれたりと、まさに至れり尽くせりのサービスです。
むしろできないことの方が少ないと言っても過言ではありませんから、ここぞという時にはドンドン利用していきましょう。
プラチナコンシェルジュ利用方法
さて、良いことずくめのコンシェルジュサービスですが、肝心の利用方法はどのようなものになっているのでしょうか。
いろいろしてくれるといっても、面倒な手続きをしなければならないのであれば利用価値は下がりますよね。
しかしコンシェルジュサービスはそのようなややこしい手続きは必要ありません。
ただコンシェルジュデスクに電話をかければ良いだけです。
はじめは音声ガイダンスに従って依頼事項のジャンルを選択し、その後デスクに繋がったらより具体的な依頼を申し込むことができます。
このサービスは24時間、365日いつでも利用することができるため、非常に便利と言えるでしょう。
相談したいことがあればいつでも電話一本で利用できます。
海外からコンシェルジュデスクに電話を掛ける場合は、オペレーターにコレクト・コールを申し込めばOKです。
これは滞在国や地域によって番号が変わりますから、事前に調べておく必要があります。
また、電話だけではなくメールでコンシェルジュサービスを利用することも可能です。
依頼の結果を電話ではなくメールで教えてほしいと伝えればその通りにしてくれます。
メールであれば教えてもらった情報の履歴がきちんと残りますし、他社との共有も圧倒的に便利になります。
また、仕事が忙しく、電話に出る暇がなかなか無い人にとっても嬉しいサービスです。
もしメールの内容だけでは分からないことがあれば、そのまま文面にしたためてメールを返信すれば返答してくれます。
この融通の利きやすさは、他社ではなかなか見られません。
プラチナコンシュルジュを利用するメリット
コンシェルジュサービスを利用する具体的なメリットにはどんなものが挙げられるでしょうか。
たくさんありますが、ここでは主なメリットを2つのポイントに絞ってご紹介しましょう。
アメックスが特に旅行関連に強いことは、上の方でも少し述べました。
アメックス・プラチナを持っているだけで部屋のアップグレードを受けることができたり、各種優待サービスを受けることができるのです。
とはいえ、宿泊先のホテルや旅館にいちいち連絡してそのことを聞くのは面倒ですし手間がかかります。
そういう時、コンシェルジュデスクに相談することで優待サービスの受けられるホテルや旅館をピックアップして紹介してくれます。
自分で調べるよりも手間が省けて時短になりますし、こちらの相談に乗りつつ最適な提案をしてくれるため利用するメリットは大きいでしょう。
またアップグレードされるのは宿泊施設のみならず、各種航空券にも適用される場合があります。
2つめのメリットは、上で挙げたものと少し重複しますが自分で調べるよりも時間を短縮できる点です。
たとえばどこかお店を予約しようと考えたとき、一から自分でするとなると口コミを調べたり場所を調べたりと、意外とすることが多く時間がかかります。
多人数で行く場合はそれぞれの好みも考慮しなければならず、なかなかお店が決まらないといった事態に陥りかねません。
そういうとき、コンシェルジュデスクにすべてを任せてしまえば安心です。
経験豊富な正社員スタッフが要望に沿ったお店をサーチして即座に回答してくれるため、自分で調べるよりも遥かに時短になります。
ビジネスの場であれプライベートの場であれ、自身の負担を減らすことができるというのは大きなメリットと言えるでしょう。
24時間すばやく対応してくれる
上でも少し触れましたが、アメックス・プラチナのコンシェルジュデスクは24時間365日、いつでも対応してくれます。
人によってコンシェルジュサービスが必要になる時間や日というのは違いますし、文字通りいつでも利用できるというのは大きなメリットです。
一般的なコールセンターは比較的早い時間にサービスが終了してしまいますが、アメックス・プラチナのコンシェルジュデスクであれば普段仕事が忙しい人でも気兼ねなく利用することができます。
たとえ深夜であってもすばやく対応してくれますから、状況対応能力の高さは流石と言わざるを得ません。
予約などでアメックス・プラチナの信用が活きる
アメックスには長い時間をかけて培ってきた信用があります。
言い換えれば、何かサービスを受ける際にある種のブランド力を行使できるということです。
これは何も自慢できるという意味ではなく、実際に予約したホテルやレストランで何らかの優遇措置を取られる場合があります。
たとえば自分で直にお店を予約するのと、アメックス・プラチナのコンシェルジュデスクを通して予約するのとでは差異が生まれる場合があります。
無条件で金額を割り引いたりといったことはあまりありませんが、個室で予約を取っておいてくれたり等何かと配慮してくれるのです。
このようにアメックス・プラチナの信用をそのまま利用できるのは大きなメリットです。
アメックス・プラチナコンシェルジュの実力を徹底検証!!
アメックス・プラチナコンシェルジュは、どこまで依頼を受けてくれるのでしょうか。
実力と題してこれを検証してみました。
基本的に受け付けている依頼は、ホテルやレストランの予約、旅行の手配、ギフトの選定や手配などです。
しかし満室のホテルであっても予約が取れたりしますから、何らかのブランド力が働いていることは間違いありません。
そう聞くと、いかにもなんでもやってくれそうな気がしますが、一つ注意しなければいけない点があります。
アメックス・プラチナコンシェルジュは基本的にアメックスが提携している膨大な各種サービスの中から顧客のニーズに合わせて提案を行うサービスです。
つまり、本物の秘書や執事のように無理難題を押し付けてもなんとかしてくれるというわけではありません。
アメックス・プラチナのコンシェルジュサービスは、特にレスポンスが早いことで有名です。
時には電話口で話しながら、別回線を使ってホテルやお店の予約を取ってくれますから驚きです。
レスポンスが早いということは、飲み会や食事会の当日になってからコンシェルジュサービスを利用できるということです。
事前にお店を選んだり予約する手間をまるまる省いてしまえるのは大きいでしょう。
場合によっては特典を受けられることもありますから、その実力はやはり相当高いと言えます。
コンシュルジュサービスがある5大カードを比較
これまで、コンシェルジュサービスを利用するメリットや具体的に受け付けている依頼内容についてお話ししてきました。
しかし、コンシェルジュサービスが付帯するクレジットカードは、アメックスだけではありません。
一般的にプラチナ以上のランクのカードであれば、基本的に付帯してきます。
ここでは、アメックス・プラチナと同じようにコンシェルジュサービスを持ったカードを5つ取り上げ、それぞれの特徴について列挙していきます。
同じランクのカードを比較することで発見できるメリットもたくさんあります。
JCBプラチナ
まずは有名どころ、JCBのプラチナカードからご紹介していきます。
株式会社ジェイシービーが発行しているこのカードは、インビテーション等は必要なく条件さえ満たせば誰でも申し込み可能です。
満25歳以上の定収入がある方で、具体的な年収で言うと500万円程度が審査通過の目安になります。
入会金、発行費、事務手続きはすべて無料で、年会費は27000円と、アメックスに比べると随分安くなっています。
JCBプラチナを持つメリットとして挙げられるのは、有名レストランでの食事代金が最大半額になるグルメ・ベネフィットというサービスの存在です。
たとえば2人で食事に行った際、1人分の料金がそのまま無料になります。
月に一度恋人や家族と外食を楽しむという方であれば、年間で数十万円の節約も可能です。
もちろん、コンシェルジュサービスやプライオリティ・パスも付帯するため、お店の予約や旅行の際には非常に頼りになります。
JCBプラチナの欠点を挙げるとすれば、ポイント還元率の低さです。
基本的には支払額の0.5パーセントしかポイントが貯まりませんから、あまり積極的にポイントを貯める使い方は向きません。
その分サービスが充実していますから、それらを利用すればむしろ欠点はあまり気にする必要もないでしょう。
セディ・プラチナカード
2つめにご紹介するのは、セディナの最上級カード、セディ・プラチナカードです。
こちらもJCBプラチナ同様、インビテーション制は廃止され、申込みによって取得することが可能です。
このカードの特徴は、多くの対象ショッピングセンターでのポイントが常に3倍で利用できる点です。
コンビニ、スーパーなど日ごろからよく利用する店舗はもちろん、大型ショッピングモール等でもポイント3倍の恩恵を受けられますから、ただ毎日のお買い物をこなしているだけでジャンジャンポイントが貯まっていきます。
また、プレミアムクラブオフと呼ばれる優待サービスを受けることが可能です。
これはランクの高いカードを持つ人限定の優待サイトで、レストランやホテルなど20万以上の店舗で割引などの優待を受けることができます。
セディ・プラチナカードは普段使いからちょっとした食事、旅行などを幅広くカバーするサービスが揃っているため、使い勝手の良いカードであると言えます。
Sumi TRUUST CLUBプラチナ・カード
3つめは、国内VISAの最上級カードであるSumi TRUUST CLUBプラチナ・カードをご紹介します。
このカードには、プラチナランクならではの豪華なサービスがいくつも付帯されています。
特に各種保険が手厚く、最高1億円まで保証される国内外保険をはじめ、ホテルなどのキャンセル料を負担してくれるキャンセルプロテクションなど多数取り揃えられています。
勿論、空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスも付帯しますし、会員ランクも最初から最高ランクのプレステージ会員です。
また、別途サービスに登録する必要はありますが、提携先のレストランで所定のコースメニューを2人以上で利用すると1名分が丸々無料になるSumi TRUUST CLUBダイニングセレクションが利用できます。
またダイニングセレクションには特別プランも存在し、同条件で6人以上利用すると2名分を無料にできるグループ特別プランもあります。
先に挙げたグルメ・ベネフィットと同形態のサービスではあるものの、こちらの方が提携先店舗が多く、使い勝手は良い印象です。
三井住友プラチナカード
4つめは知名度の高い三井住友カードから、三井住友プラチナカードをご紹介します。
通常、プラチナカードよりも高ランクのカードとしてはブラックカードが挙げられますが、三井住友カードに限っては、このプラチナカードが最高級ランクになります。
最高級ランクということは、インビテーションが無ければ持てないのかというとそうではありません。
三井住友プラチナカードの定める審査基準に合格すれば、自身で申し込んで発行することができるのです。
審査合格の目安としては、正社員で年収500万円以上というのが1つのボーダーラインになります。
このことから、非正規やフリーランスなどの法人格を持たない方は持つのが難しいと言えます。
また、これはあまり知られていないメリットですが、三井住友プラチナカードは中国国内で広く使われている銀聯カードを追加発行することが可能です。
中国国内ではVISAやマスター、JCBが決算方法として不向きであるため、中国へ出張する際には銀聯カードは非常に便利になります。
さらにランクもプラチナですから、ステータス的にも信用的にも申し分ないと言えるでしょう。
ダイナースクラブプレミアムカード
最後にご紹介するのはダイナースクラブプレミアムカードです。
これまでご紹介してきたカードはすべてプラチナカードでしたが、ダイナースクラブプレミアムカードはそれを上回る最上級のブラックカードになっています。
申込みでは決して入手することができず、豊かな利用実績とそれに伴う信頼が無ければ発行できません。
限度額は驚くほど高く、住宅を一括で買ってしまえるのはもちろん、時には数億円もの限度額が付与されることもあります。
これまでご紹介してきたカードにはいずれもプライオリティ・パスと呼ばれる空港ラウンジを無料で利用できるサービスが付帯していましたが、ダイナースクラブプレミアムカードはさらに1ランク上のラウンジを利用することができます。
これは空港ラウンジではなく、もっと身近な街中にあります。
東京に2箇所、京都に1か所あり、いずれもダイナースクラブプレミアムカード会員専用のラウンジになっています。
大都会の喧騒を忘れ、一人ゆっくりとくつろげるスペースがあるというのは嬉しいですね。
ブラックカードならではの高いステータス性が成せる特別待遇と言えるでしょう。
コンシェルジュサービスに違いはあるのか?
以上、5つのカードを例に比較してみましたが、やはりそれぞれ特徴があり、どれが一番良いかは一概には言えません。
これら5つのカードをコンシェルジュサービスの違いという観点で見たとき、違いはあるのでしょうか。
カードによって多少の違いはあるものの、基本的にコンシェルジュサービスで代行してくれるサービスに大差はありません。
主にレストランやホテルの予約、旅行プランの計画、ギフトの相談や選定などを代行してくれます。
どのカードであっても、あまりにも個人的すぎる依頼や無理難題はさすがに断られてしまいますから、使いどころは選ぶ必要があります。
比較から見えるアメックス・プラチナのメリットとは!?
では数あるプラチナカードの中からアメックス・プラチナを選ぶメリットはどんなものがあるでしょうか。
コンシェルジュサービスについては上でも述べたとおり、それほど差はありません。
しかし、アメックス・プラチナを使い続けて利用実績を積み上げれば、さらに高ランクかつすべてのカードの頂点に君臨すると言っても過言ではないアメックス・センチュリオン・カードのインビテーションが期待できます。
アメックス・センチュリオン・カードはブランド力保持のために定員制を設けているほどで、驚くべきことに自分専用の選任コンシェルジュが付きます。
料金さえ支払えば電話一本でジェット機すらチャーターできてしまう、まさに王たる風格を備えたこのカードは、他のどのブラックカードとも一線を画します。
たとえこのカードを持つことができなくても、アメックスは知名度も非常に高いですから実社会でのステータス性はほかのカードよりも高いと言えるでしょう。
まとめ
アメックス・コンシェルジュのサービスはとても充実しています。
さすがプラチナカードだと思います。
レストランや旅行先に関するリサーチや、ギフトに関する相談に対応したりとまさにコンシェルジュといったところです。
その情報も豊富ですので、詳しくない分野ではアメックスのコンシェルジュを積極的に活用してみてはいかがでしょうか?
プラチナカードはどれもランクが高く、誰でも気軽に持てるものではありません。
しかし近年ではインビテーション制が廃止され、自身で申し込むこともできるようになりましたから、取得できるチャンスは大いにあります。
高ランクカードならではの質の高いサービスを望むのであれば、ぜひ申し込んでみると良いでしょう。