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ANAアメックスカードとは、正式にはANAアメリカン・エキスプレス・カードと言います。 アメリカン・エキスプレス・カードとANA(全日空)が提携して発行している、マイルに特化した素晴らしいカードです。
今回は、ANAアメックスカードについて以下のような情報を解説していきます。
- ANAアメックスカードの基本情報
- ANAアメックスカードに付帯している特典
- マイルとANAアメックスカードの関係
- 他社ANA提携カードとの比較
- ANAアメックスゴールドカードとの比較
- ANAアメックスカードのクチコミ情報
上記の6点をまとめていますので、ANAアメックスカードの取得の際に参考にしていただければと思います。
ANAアメックスカード基本情報
まずは、ANAアメックスカードの年会費や還元率などの、基本情報を確認していきましょう。
年会費 | 7,000円 |
---|---|
ポイント還元率(提携店) | 1%(100円につき1ポイント) |
ポイント還元率(ANAグループ) | 1.5%(100円につき1.5ポイント) |
家族カード | 1名につき2,500円(無料発行なし) |
傷害死亡・後遺症傷害保険 | 自動付帯最高3,000万円 |
ポイント有効期限) | 3年(ポイント移行コース登録で無期限へ変更可能 |
上記の内容が、ANAアメックスカードの基本情報です。
基本情報だけを見ると、他社のクレジットカードとの差をあまり感じにくいかもしれません。
しかしANAと提携しているというところが特徴であり、獲得マイルの面で大きな差を生じさせています。
マイル獲得については、後述していきますので、引き続きANAアメックスカード独自の特典について見ていきましょう。
ANAアメックスカードのならではの付帯特典
ここからはANAアメックスカードの特典について詳細に見ていきましょう。
ANAと提携しているという事からも、海外旅行や空港利用に関して、多くの特典があることが分かります。
アメックスカードにも付帯している特典もありますが、ANAアメックスカードのみの特典もあるので、注目してみましょう。
国内外30箇所のラウンジが無料
クレジットカードのゴールド以上になると、国内外空港のラウンジを利用できるようになります。
ANAアメックスカードは、ゴールドカードではありませんが、所有していれば国内外空港にある30箇所のラウンジ利用が無料です。
カード所持者だけでなく同伴者も1名まで無料で空港ラウンジに入れるのは、とても嬉しい特典になるでしょう。
使用できる国内ラウンジは以下の通りです。
- 新千歳空港スーパーラウンジ
- 函館空港A Spring
- 青森空港エアポートラウンジ
- 仙台空港ビジネスラウンジ
- 秋田空港ロイヤルスカイ
- 羽田空港Sky Lounge
- 羽田空港第1ターミナルPOWER LOUNGE
- 羽田空港第2ターミナルPOWER LOUNGE
- 成田空港第1ターミナルIASS EXECUTIVE LOUNGE1
- 成田空港第2ターミナルIASS EXECUTIVE LOUNGE2
- 富山空港ラウンジらいちょう
- 新潟空港エアリウムラウンジ
- 中部国際空港プレミアムラウンジ セントレア
- 小松空港スカイラウンジ白山
- 関西空港旅客ターミナル比叡
- 関西空港北ウイング六甲、アネックス六甲
- 関西空港南ウイング金剛
- 伊丹空港ラウンジオーサカ
- 神戸空港ラウンジ神戸
- 岡山空港ラウンジマスカット
- 米子空港ラウンジDAISEN
- 広島空港ビジネスラウンジもみじ
- 山口空港きらら
- 高松空港ラウンジ讃岐
- 徳島空港エアポートラウンジ・ヴォルティス
- 松山空港ビジネスラウンジ・スカイラウンジ
- 北九州空港ラウンジひまわり
- 福岡空港くつろぎのラウンジTIME
- 大分空港ラウンジくにさき
- 長崎空港ビジネスラウンジ・アザレア
- 鹿児島空港スカイラウンジ・菜の花
- 熊本空港鎖雲寺ASO
- 那覇空港ラウンジ華-hana-
- 仁川国際空港MATINA
- ホノルル国際空港IASS EXECUTIVE LOUNGE
ハワイと韓国仁川国際空港(海外)のラウンジも含めて、上記の合計30箇所のラウンジを無料で使用できるようになります。
海外旅行をする時に、こうしたラウンジを利用できると本当に便利ですし、ちょっとした飲み物やアルコールやおつまみなどを無料で頂くことも可能です。
搭乗手続きを省略できるスキップ予約
ANA国内便を利用する際は、事前にチケットを購入して座席指定をしておけば、スマホのバーコードを利用すればチェックイン作業を省略できます。
直接、搭乗口に行って読み取り機にバーコードを読み込ませれば、飛行機に登場できるので非常に便利です。
これをスキップサービスと言います。
しかしANAアメックスカードを所有していると、スキップ予約ができます。 同じように、事前にチケット購入と座席指定をしてANAアメックスカードで支払いをしているなら、搭乗口でANAアメックスカードをタッチするだけで搭乗できます。
他の方がスマホを使っているのに対し、ANAアメックスカードだけで搭乗できるのは、かなり便利です。
もちろん預け入れ荷物がある場合は、通常通りチェックインカウンターでの処理が必要になりますので、ご注意ください。
チェックインに時間をかけたくない方や搭乗口でわざわざスマホを出したくない方には、かなりおすすめできる1枚です。
付帯保険について
ANAアメックスカードは、ゴールドカードではないものの、海外旅行や海外出張の際にはかなり役に立ちます。 特に優れているのが、カード付帯保険です。 先ほども簡単に海外旅行保険について触れましたが、ここでは少し詳細に見ていきましょう。
国内旅行傷害死亡保険 | 最高2,000万円 |
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国内傷害後遺障害保険 | 最高2,000万円 |
海外旅行傷害死亡保険 | 最高3,000万円 |
海外旅行後遺障害保険 | 最高3,000万円 |
海外傷害治療費用保険 | 最高100万円 |
海外疾病治療費用保険 | 最高100万円 |
賠償責任保険金 | 最高3,000万円 |
携行品損害保険金 | 1旅行最高30万円、年間限度額100万円 |
救援者費用保険金 | 最高200万円 |
上記のような旅行保険がANAアメックスカードには付帯しているので、旅行時には大きな安心となるでしょう。
国内旅行・海外旅行どちらであっても保険が有効になるためには、カード利用が必須です。
海外旅行保険が開始されるタイミングに関しては、2種類のパターンがあるので注意しましょう。
海外旅行において時刻表に基づいて運行される航空機や船舶のチケットを購入した場合、出国から90日間の旅行が補償されます。
出国前にカードの利用がなかった場合でも、海外で時刻表に沿って運行される公共交通乗用具のチケット購入した日から90日間補償されます。
つまり他のカードを組み合わせることで、海外旅行の保証期間を180日以上にすることも可能となるでしょう。
マイル無期限!じっくりANAマイルを貯められる
ANAアメックスカードを利用して買い物をすると、アメリカン・エキスプレスのポイントを貯めることができます。
このポイントをANAマイルへと移行することも可能なのですが、そのままではアメックスポイントをANAマイルへと変更することはできません。
アメックスのポイントをANAマイルへと移行させるためには、ポイント移行コースへの登録が必要です。
コースに登録することで、もっとも還元率良く、ポイントをマイルへと変更することができます。
一般的にマイルの保有期間は3年~5年であり、ANAマイルであっても同じで3年が有効期限です。
しかしANAアメックスカードを所有している方が、ポイント移行コースに登録すると、クレジットカードポイントの期限は無期限となります。
ポイントの有効期限が無期限になるため、マイルを貯め続けてヨーロッパ旅行などに行くことも可能になるでしょう。
このポイント移行コースは、年会参加費6,000円です。 最も有効にポイント移行コースを利用するのであれば、カード加入から3年目(アメックスポイントの有効期限年)にポイント移行コースに加入することです。
そして4年目にポイント移行コースを解約し、6年目にもう一度ポイント移行コースに加入します。
これを繰り返すことで、ポイントは半永久になるため、ANAマイルも実質無期限という事になるでしょう。
ANAグループを利用するとポイント2倍に
ANAアメックスカードを、ANAグループのショップで利用すると、実質ポイントが2倍になります。
まずANAグループでのショッピングになるため、100円の利用につき1ポイントのクレジットカードポイントが貯まります。
それに加えて100円の利用につき、自動的にANAマイルが1マイル貯まっていくため、トータルで獲得できるマイルは100円につき2マイルという計算です。
還元率にすれば2%となるので、かなり高い還元率と言えるでしょう。
これはANAカードマイルプラスというシステムになっており、以下の店舗で提供されます。
- ANAグループ
- マツモトキヨシ
- アート引越センター
- 紳士服コナカ
- ENEOS
- 中央無線タクシー
- たかの友梨
- エルセーヌ
上記以外にもANAカードマイルプラスの対象になっている店舗があるので、チェックしてみられると良いでしょう。
ANAマイルがたまるオリジナル特典とは
ANAアメックスカードを利用してANA便やスターアライアンス加盟航空会社のチケットを購入して搭乗すると、ボーナスマイルを獲得することもできます。
獲得できるマイル数は、以下の計算式によって算出することになります。
区間基本マイレージ(通常獲得マイレージ)×チケットクラスや運賃×10%が、獲得ボーナスマイルです。
仮に購入したチケットが、積算率100%のチケット(割引なしの通常チケットで、ビジネスでもファーストでもないチケット)なら、通常獲得マイルの10%がボーナスとなる計算です。
仮に購入チケットがビジネスクラスやファーストクラスなら、ボーナス獲得マイルはさらに増えます。
さらにANAアメックスカードを所有していると、毎年更新時期に1,000マイルがボーナスとしてプレゼントされます。
このようにANAアメックスカードを使用していると、普段からANAマイルをどんどん貯められるようになるでしょう。
どれがお得?ANAマイレージ提携カード5つを徹底比較1600
ANAと提携しているカードは、ANAアメックスカード以外にもいくつかあります。 今回はその中から5つのクレジットカードをピックアップして紹介します。
ANA To Me CARD PASMO JCB
ANA To Me CARD PASMO JCBの年会費は、2,000円なので、ANAアメックスよりも年間5,000円安い計算になります。
またクレジットカードポイントをマイルに移行する際の手数料は、5,000円なので、ANAアメックスのポイント移行コース6,000円よりも安い計算になるでしょう。
しかしポイント獲得が1,000円単位になるため、ANAアメックスよりも不便です。
ANA To Me CARD PASMO JCBでは、ショッピング利用をすると1,000円で1ポイント獲得となります。
1ポイントは、5マイルに移行することができますが、マイルへの還元率は0.5%という計算になります。
ANAアメックスであれば、100円単位で1マイルが貯まりますし、ANAグループでは最大100円につき2.5マイルの獲得になります。
獲得マイル数で、明らかにANAアメックスの方が優れていると言えるでしょう。
ANA Visa Suica カード
ANA Visa Suica カードの年会費は、2,000円なので、ANAアメックスよりも年会費は5,000円安くなっています。
クレジットカードポイントをマイルに移行する手数料は6,000円なので、ANAアメックスと同じ金額です。
獲得できるマイルは、通常のショッピングでは1,000円につき10マイルなので、ANAアメックスと同レベルです。
しかしANAグループの買い物で獲得できるマイルは、1,000円につき20マイルなので、ANAアメックスの100円につき最大2.5マイルの方が若干優れていると言えるでしょう。
ANA Visa Suica カードには海外旅行保険が死亡後遺障害のみ1,000万円なので、傷害・疾病保険は一切ありません。
海外旅行保険の面では、ANAアメックスがはるかに優れていると言えるでしょう。
ANA JCB ワイドカード
ANA JCB ワイドカードの年会費は、7,250円なので、ANAアメックスよりも250円高くなります。
クレジットカードポイントをANAマイルへと移行するためには、10マイルコースか5マイルコースを選択しなければなりません。
10マイルコースを選ぶと年間5,000円(税抜)が必要になりますが、1ポイントを10マイルへと移行できます。
5マイルコースの場合は、移行手数料は無料ですが1ポイントを5マイルへと移行することになり、マイル付与率は0.5%となります。
通常ANA JCB ワイドカードは1,000円の利用で1ポイントの獲得です。
つまり10マイルコースを選択すれば、1,000円の利用で10マイルを獲得でき、還元率は1%となりANAアメックス通常獲得マイルと同レベルとなるでしょう。
ANAカードマイルプラスの加盟店でカードを利用すると、0.5%から1%のボーナスマイルが加算されます。
ANAグループ・加盟店でのショッピングにおけるマイル獲得率は最大で2%となり、これもANAアメックスと同レベルです。
海外旅行保険は、死亡・後遺障害が最大で5,000万円(ANAアメックス3,000万)、傷害疾病治療最大150万円(100万)と、この面ではANA JCB ワイドカードの方が優れています。
しかし、救援者費用100万円(200万)、賠償費用は最大2,000万円(3,000万)と、ANAアメックスの方が優れています。
ANA Visa ワイドカード
ANA Visa ワイドカードの基本条件は、ANA JCB ワイドカードとほとんど同じになります。
年会費7,250円で、1,000円のショッピングにつき、クレジットカードポイントを1ポイント獲得でき、10マイルコースでポイントをマイルに移行すると1ポイント10マイルです。
つまりJCBの時と同じように、マイルへの還元率は通常1%ということです。
これが、ANAカード特約店での利用によって、1.5%~2%のマイル獲得となるので、ANAアメックスと同レベルとなるでしょう。
海外旅行保険も、同じで死亡後遺障害と傷害疾病保険はANA Visa ワイドカードが優れており、救援者費用と賠償費用はANAアメックスの方が優れています。
ソラチカカード
一般的にソラチカカードというと、最初に紹介したANA To Me CARD PASMO JCBと同じものになります。 上記で説明した内容を参照していただければと思います。
ANAアメックスゴールドとの比較
ANAアメックスカードとANAアメックスゴールドには、どのような違いがあるのでしょうか?
基本的なカード情報から分析していきましょう。
年会費 | ANAアメックスカード7,000円、ゴールドカード31,000円 |
---|---|
還元率 | 両者とも1% |
ANAマイル還元率 | ANAアメックスカード2.5%、ゴールドカード3% |
継続ボーナス | ANAアメックスカード1,000マイル、ゴールドカード2,000マイル |
搭乗ボーナス | ANAアメックスカード10%、ゴールドカード25% |
海外旅行保険 | ANAアメックスカード最高3,000万、ゴールドカードは1億円 |
空港ラウンジ | 両者とも利用可 基本的なカード情報の違いは上記のようになっています。 |
まず、単純に年会費の金額差は24,000円もあるので、毎年の維持費の面で大きな差になるでしょう。
その分、マイル獲得に関する条件は、ゴールドの方が圧倒的に良くなっているので、効果的にマイルを貯めたいという方であれば、ANAアメックスゴールドカードの方が良いかもしれません。
搭乗ボーナスが、ANAアメックスカードは10%であるのに対し、ゴールドカードは25%なので、具体的にはどれくらいの差になるのでしょうか?
搭乗ボーナスは次のような計算式となります。
区間基本マイレージ × チケットクラスまたは運賃倍率 × ANAカード種類別積算率が搭乗ボーナスです。
仮に区間基本マイレージが5,000マイル、チケットクラスが100%の場合、ANAアメックスカードでは搭乗ボーナスが500マイル(10%)となり、ゴールドでは1,250マイル(25%)となります。
一度のフライトで750マイルの差が出る計算となるので、大きな違いと言えるでしょう。
また海外旅行保険の面でも、ANAアメックスとANAアメックスゴールドでは、かなりの違いがあります。
ANAアメックスカードの場合、海外旅行保険は次のようになっています。
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高3,000万円 |
---|---|
傷害治療費用保険金 | 最高100万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高100万円 |
賠償責任保険金 | 最高3,000万円 |
携行品損害保険金 | 1旅行中最高30万円 |
救援者費用保険金 | 最高200万円 |
それに対し、ANAアメックスゴールドカードは、以下のような内容の保険です。
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高1億円 |
---|---|
傷害治療費用保険金 | 最高300万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高300万円 |
賠償責任保険金 | 最高4,000万円 |
携行品損害保険金: | 1旅行中最高50万円 |
救援者費用保険金 | 最高400万円 |
このように海外旅行保険の面でも、ANAアメックスゴールドカードの方が、優れています。
特に、傷害・疾病治療費用保険が、ANAアメックス100万円に対し、ゴールドカードは300万円という点は大きな違いになります。
ですからカードを良く使う機会があり、海外旅行によく行き、さらにマイルを効果的に貯めたいという方であれば、ANAアメックスゴールドカードを選択できるかもしれません。
口コミでANAアメックスカードの評判を徹底調査
実際にANAアメックスカードを利用している方の口コミ情報を調べてみましょう。
ANAアメックスの良い口コミ
まずANAアメックスカードを使っておられる方の、良い口コミ情報をご紹介します。
ANAアメックスの悪い口コミ
ここからはANAアメックスへの悪い口コミを見てみましょう。
次のような意見も見られます。
このように良い口コミを残しておられる方の多くは、空港ラウンジ利用を好意的に見ているようです。
また、マイルが貯まりやすいという点は、悪い口コミの中にも見られ、全体的にマイルを貯めやすいという点は一致しています。
しかし、その一方でポイントを無期限にするためにはポイント移行コースを利用しなければならず、年間維持費が少し高くなってしまうデメリットもあるようです。
ANAマイルを貯めるのに最もふさわしい1枚
ANAアメックスカードは、ANAマイルを貯めるという面で非常に優れた一枚と言えるでしょう。
数あるANA提携カードの中でも、マイルの貯めやすさはナンバー1と言えます。
特に、ポイント期限が無期限になるため、長距離航空チケットをマイルで取得しようと考えておられる方にはピッタリのカードです。
普段の買い物からANAアメックスを利用していると、想像以上に早くマイルを貯められるので、普段からクレジットカード払いが多い方にもおすすめです。
通常のクレジットカードよりも海外旅行に強い点も、旅行する機会が多い方に向いていると言えるでしょう。